2020.03.16
クリーンルームの清浄度
こんにちは培養部です、今回はクリーンルームの清浄度についてです。
患者様の卵を扱うクリーンルームは空気の清浄度を厳しく管理、維持しております。
クリーンルームの清浄度はアメリカ連邦規格が一般的に使われており、1辺が1フィート(約30cm)の立方体中に0.5μm以上の微粒子が何個あるかで表します。
μm(マイクロメートル)は1メートルの100万分の1の長さでミクロンとも呼ばれます。
例えば、1フィートの立方体中に0.5μm以上の微粒子が10,000個以下であればクラス10,000、1,000個以下であればクラス1,000となります。
このクラス1000や10000がどれほどの清浄度であるかを様々な一般環境の清浄度(目安)を見てみましょう。
一般環境 クラス
バイオクリーン手術室 100
雲の上 1,000
海上 10,000
一般手術室 10,000
田園地帯 100,000
大都市街中 5,000,000
当院のクリーンルームの清浄度はクラス100~1,000を専門業者の年2回の定期点検によって維持しております。
今回清浄度の基準に出てきた0.5μmの微粒子ですがいったいどれほどの大きさなのでしょうか?
大きさ(μm)
シャーペンの芯(0.5mm) 500
髪の毛 70~100
スギ花粉 20~40
ノロウイルス 0.3
インフルエンザウイルス 0.08~0.12
ヒト卵子 120
ヒト精子(全長) 60
0.5μmの微粒子がどれほど小さいかお分かり頂けましたか?
それほどまでにきれいな空気のクリーンルームで患者様の卵をお預かりさせて頂いております。
《培養部》