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培養部コラム Culturer column Treatment results

2016.06.20

培養部より:透明帯除去(AHA/Assisted Hatching)について


こんにちは、培養部です。
本日は、再び胚盤胞にちなんだ話を書きたいと思います!

当院で胚盤胞移植をなさった方、これからする予定の方にも是非読んでもらいたい話。
《AHA》について!

胚盤胞移植する際、当院では基本的に、透明帯除去(AHA/Assisted Hatching)を行っています。

これは、より胚盤胞を着床しやすい状態にするための処置なのですが、
ここで患者様から良く質問されるのが、AHA後の胚盤胞の姿です!

AHAする前は胚盤胞の形が丸かったのに、AHA後では形が細長くなったり、丸以外の形になる胚盤胞があります。
患者様で、形が変わったことにより何か異常があったのではないか、と心配なさる方もいますが、
AHAした後、胚盤胞の形が変わるのは異常ではありません
AHAする前、透明帯により胚盤胞が丸く見えているだけなのです!

透明帯の形によって、丸い胚盤胞や少し細長いような胚盤胞もあります。

胚盤胞の外側は細胞が折り重なるようにして周りを形成しているので、それが透明帯(囲い)をなくしたことにより、個々で大きくなっていきます。
大きくなっていく速度はそれぞればらばらなので、形が丸い以外の胚盤胞になります。
AHA前(透明帯あり)


AHA後の回復時(透明帯無し)

また、
AHAするとき、中身の細胞を傷つけないために、収縮する作業があります。
AHA後すぐは、小さく収縮した形になっています。
そのため、胚盤胞は必ず細胞の回復を見ています。
AHA後すぐ


回復check

分割卵では透明帯除去を行いません。
胚盤胞になるまでは、透明帯は卵の成長に必要なものだからです。
分割から、細胞融合期(comp)、更に桑実胚(morula)になるまでは細胞を囲う膜が必要です。
この膜がないと、細胞が融合する前に放れてしまう場合があります。

ちゃんと融合して、成長し、胚盤胞になれたら透明帯の役割は終わり、
自然の場合、たまご自ら透明帯を破り、子宮に着床します。
私たちは透明帯を破るために力をつかうより、
お腹の中で着床してもらう方に力を使って欲しいので、たまごのお手伝いをしています。





《培養部》

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